お役立ちコラム
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【宮崎県】林地に残された枝、短コロ(木の根元部)、末木(木の先端部)等の未利用材をバイオマス燃料へ

なぜ林地に放置されている未利用材を活用するのか

 伐採現場で伐採した木を製材用として丸太にする工程(造材作業)で製材として規格に合わない枝、短コロ(木の根元部)、末木(木の先端部)等の部材が発生してしまいます。これらは当初、破砕してウッドチップにしバイオマス発電所等の燃料として活用することを考えられていましたが、形状や大きさが不揃いの為に製材用丸太の出材と比較すると集積や運搬する効率が悪く、収集・運搬コストが高くなってしまうので、現状ではその多くが林内に放置されて林地残材となっています。
 伐採後は植林して再造林を行いますがこの林地残材のために植林面積が狭くなって再造林の規模が減少してしまうことで、所有者の資産形成が低下してしまいます。併せて、地拵え(植栽するために林地を整理すること)や植林を行う造林作業、造林後木を大きくするために草刈り等を行う保育作業の障害となることで労働生産性や安全作業の低下につながっています。また、台風や近年増加しているゲリラ豪雨によって林地残材が流出や崩壊して土石流に混入してしまい、土砂災害の被害が甚大化してしまう一因となっています。

林地残材活用事業の内容

 これらの問題を解決するために当社作業員が直接林内に入り、林地残材を集積して回収しています。この作業を行うためには造材作業の際に発生している枝、短コロ(木の根元部)、末木(木の先端部)等の部材を作業道沿いや重機が入っていける場所に置いてあることが効率を上げるのに必要です。造材作業をしている事業者様(素材生産事業者といいます)には、いつも感謝しております。回収した林地残材はその場でウッドチップに加工して近隣のバイオマス発電所へ燃料として納品します。そうすることによって、運搬コストを下げることができウッドチップのコストを下げることができます。

林地残材を活用することによる効果

1.植林面積をより広く確保できることにより、再造林率の向上が図れ、所有者の資産形成にも貢献できます。

2.林地残材が減少することから、造林作業(地拵え・植林)や保育作業(下刈)に対して、労務軽減化や安全確保が図れます。

3.林地残材が台風やゲリラ豪雨によって、崩壊や流出する災害を未然に防ぐことができます。

4.近年バイオマス発電所が増え続けていることで不足することが懸念されているウッドチップ燃料ですが、林地に放置されている未利用材を活用することで供給を増加することができます。

 

この林地残材を活用する事業は南那珂森林組合様、宮崎中央森林組合様の伐採現場で行わせていただいております。
ホームページのリンクを掲載させていただきますのでご参照ください。

南那珂森林組合

宮崎中央森林組合

 

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これから林地残材活用事業の実績をこのブログに掲載していきます。

  



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